夫婦は神様どうしになりて

この世の中で天の理をいただかん人はないと思います。そのありがたい結構な月日のもとのお話をいたしております。

十二下りのみかぐら歌の説き分けは、いつも我が国と我が家と我が身との三つに説き分けるのでございます。よくこの三つにとり分けて、日々を堪能(たんのう)して通りますと家内じゅう仲良く、互いに精を出して結構をいただけるのであります。

わたくしの様な者が、人さまに聞いていただいておりますお話は、第一に我が国は大切なものと心掛けねばなりません。我が国を大切にする道は、一家睦(むつ)まじく暮らし、その日互いに稼ぎをして喜びを祈るべし。

夫婦は人にならず、神様どうしになりて互いに信じ合いをして、その日を睦まじく心祈るべし。神のもとの説きかたは、男は水の神様、女はひの神様。

女というものは、水なしには一日も暮らすことができませぬと思います。男なければ一家が治まりません。女は夫に慈悲(じひ)の言葉を申し、その日々を喜び我が国の栄えるを祈るべし。


およそ世界に私ほど天理教の信徒(しんと)で、人様を助けさしてもらいよる者はないと思い、または自分ほど天理教や本部で憎(くに)まれる者はないと思います。そうやというて、助けを止(や)めることはでけず、死ぬこともでけず、実に困(こま)りますこと故(ゆえ)、もうこれからはほんとの天理でお助けをさしてもらいます。わたくしは月日のまことを祈る教えをしております。

天理の二じはどうしてもとおることができません。教えもたくさんあります。その中でも結構な天理の教えを世の中の人が一番嫌うのであります。その嫌う教えの方々の助かるようもとの道になって、まことの教え神の心になりようていただこうといろいろのかん難苦労をしているのでございます。

わたくし、神様の仰せにて助け場所を十八年前に建てましてからさいさいふしんをさせていただいていますが、世間の皆さまへ対して一銭の寄附(きふ)をお願いしたことはありません。

村の方そのほか、手伝うてくださいましても、決して一日の日もひのきしんとかいうように、人さまをただで使うというようなことは少しもありません。みなそれぞれに相当なことをさせていただいております。そして、もったいないと喜ばしていただいております。

世の中にいろいろと心を使こうておられる方もたくさんにあると思います。決して心配なさらぬよう安心なさるがよろしい思います。

(続く)