犯人は、放っておきはなれ

町の警察の署長さんが「大きな事件の犯人が、なかなか捕まらない」と、相談にやってきた。

「放っておきはなれ。犯人は、いずれあんたはんの元にやってくるよ。心配しなはんな」と親様がお話になった。

言われたとおり、放っておいたその署長さんは、町から遠く離れた交番勤務に左遷されてしまう。

暫くして、交番近くの民家で泥棒が捕まった。
よくよく取調べをしてみると、その大きな事件の犯人であった。

一件落着となる。


親様は、何でも「悪い」とは仰しゃらない。時に「放っておけ」と・・・。

何でも人の話を、言ってくるとおり「ハイハイ」と言って聞いてお助けになる。

それが、不思議に、助かる。