お金や子を思うよりも、自分の命がなかったら何にもならん。何でも心を大きく持って、一日でも長く生きるように心掛けなければなりません。と、仰せになりました。
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男は地(じ)であるから下になって、女を作ってやらねばなりません。家でもつくり(旁)で読むでしょう(嫁・嫁)。つくりが肝心や。人をつくり、こしらえる。それが男の役で、男は水であるから、水は下にある。低く下になって、地について、人に付き合うのや。一家の内でも男は一番下であって、家内中を育てるのや。女偏はあるが、男偏の字はない。それで男は、ヘン出してはなりません。と、仰せになりました。
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人の上になるものは、常に人の下になって、たとえ人を喜ばしても、一人を悲しませて、恨まれれば、その人の家内なり親族の者から、うらむ理が来て病となる。だから、どんな事があっても、人を神として、人に恨まれないようにせねばならん。一人も助けなくとも、人から恨まれないようにせねばならん。そうすると、世界は治まる。と、仰せになりました。
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人は一人限りで、一日限りで、明日はどうなるのやら、雨やら、天気やら分らんから、今日一日生涯として、明日は神様のご自由やと思うて、心大きく持って何事によらず良い方、良い方にとって喜んで暮らしてもらいたい。