親様の教えは、何でも世間と反対である。
「我が子は、人の子と思いなさい。人の子は、我が子と思いなさい」
「急ぐときは、じっと心を落ち着けなさい」
「苦しいときは、楽しみなさい。楽しいときには、苦しみなさい」
「金がたまったときには、気を小さく持ちなさい。困ったときには、気を大きく持ちなさい」
人間には、九つの行いがある。
水・火・風・見分け・聞き分け・心のかみ分け・義理(ぎり)・情(なさけ)・堪忍
自分が、結構なように思うて人を傷めると、早く身上を返済しなければならぬようになる。
人のもの借りたるならば、利がいるぜ。
早く、返済礼をいうなり。
人のものを借りるは、金でもなければ何でもない。心に違いない。
心を、結構に尽くして下さるから、結構に頂戴が出来る。
それで、早く返済ということにしなければならない。
それは、人を助けることである。
人を助けると、神様の方から「礼」を言われる。
これらら人間にとって、何人(なんびと)にも、当てはまる教訓であると思います。