御さづけ

親様の御さづけの様子~昭和10年頃


親様が、人に頼まれて病気(やまい)を治そうとされる時には、心の中で、まず、こうお唱えになった。

「私のような罪の深い者に、お助けをさせてくださって誠にありがとう。貴方の悪いところを預からせてもらって、私の罪、埃(ほこり)を少しでも軽くさせて頂くことになれば、誠に幸せでございます。有難うございます。誠に勿体無うございます」

こう心の中で一生懸命唱えながら、身体(からだ)を撫でてあげるのや。相手を助けあげようなんて心はあかんぜ。助けもらうのは「自分」や。だから、お助けが済んだら、相手に向かって、有り難うを繰り返すことになるのや。