人間が、赤ん坊として生まれて息を吸った瞬間、その空気に沿って初めて霊魂が赤子に入る。
そのれにより生命を宿した人間になる。
では、霊魂はどこから来るのか。
クニによれば、地球の大気圏内の霊界からである。
霊魂がどの赤ん坊の体に入るかは、すべて必ず神の計らいによる。
霊界は、沢山の層に分かれ、個々の霊魂は、その種別に従い、常住の層が決まっている。
霊魂は、高位、中位、低位など諸段階に分かれ、それぞれ霊界の上層、中層、低層に常住する。
人が死ねば、その霊魂はそのレベルに応じた霊界にいく。
清く正しい生活を送っていれば上層の霊界へいき、悪行を重ねて反省もなければ低層の霊界へ赴く。
霊界で修行した魂は、再び人間の中に入る。
つまり、人間の霊魂は原則的に輪廻転生するというのがくにの教えだ。
くに自身に限っていえば「わし、一代やで。二度と人間として戻ってくることはなくいぜ」と話していた。
霊界の上には天界がある。
人間で、天界にいける者は滅多にいない。
天界には天人がおり、その代表者が「明治天皇」。
クニは、その天界を霊視して天人の舞や音楽を見聴きしたり、明治天皇と霊的に交信することができたとされている。
なお、天界の近くまでいける霊もある。
そういう霊が、天界の相談事を小耳にはさんで、人間界に降りて「誰かにひっついて、まことしやかに神様事や人間界のことを撒き散らすということはあるぜ」とくには、霊は人間に対するい憑依現象(ひょういげんしょう)が様々な影響を及ぼすことがある、とも言及している。